2024年11月13日に品川近視クリニック東京院でICLを受けた神奈川県在住の33歳男性看護師に体験談をインタビューしました。
実際に品川近視クリニック東京院で受けた人だからこそ語れる、ICL手術の不安と決断の過程、そしてその後の変化を余すことなくお届けします。
ぜひクリニック選びの参考にしてください。
- なぜ数あるクリニックの中から品川近視クリニック東京院を選んだの?
- 本当にホームページに書かれている金額以外はかからないの?
- ICL手術の流れや術後のリアルな生活は?
- 視力はどれくらい上がるの?
ICLを受けようと思ったきっかけ
乾燥が辛くコンタクトレンズは断念
手術を受ける前の視力はどちらも0.1以下でした。
視力が低下してからはコンタクトレンズで生活している時期もありましたが、ドライアイで目の乾燥がつらく、1日装着し続けることが困難であったため眼鏡をかけて生活していました。
ユーチューバーがきっかけ
そんな時にリベ大の学長ライブを聞いていたところ、ICLの話題が流れ、その存在を知りました。
眼鏡で困っていたことは、新型コロナウィルス流行以降はマスク生活になり、特に冬は眼鏡が曇ってしまい前が見えなくなることがしばしばあり不便を感じていました。
レーシックについては角膜を削ることに抵抗があり、考えていませんでした。
ICLを受けることに対して、ご家族の反応はどうでしたか?
両親に伝えましたが、「へえー。いいじゃん。そんな手術があるんだね」といった反応だったため、手術を受けることに対しての気持ちの変化はありませんでした。
病院を選ぶ際に、どのようなことを重視しましたか?
費用面以外で重視したこととしては手術実績でした。医師の手術の習熟度やそれだけうまくいっていることになると考えたからです。
まず、自宅から近い金沢文庫アイクリニックやみなとみらいアイクリニックを検討しました。
近くのクリニックのデータを念頭におきながら費用面と手術件数を重要項目として比較する中で品川近視クリニック東京院を見つけました。費用については他のクリニックと大きな差はありませんが、手術実績が豊富だったためそこに決めました。有楽町で近くはないですが通えないことはないため選びました。
ICLを受けるまでの流れ
初回カウンセリング・相談・術前検査(2024年8月18日)
検査とカウンセリング、医師からの説明をまとめて受け、トータルで4時間かかりました。検査は視力、角膜の状態、眼圧などを実施し、痛みを伴うものはありません。
検査のデータをもとにコーディネーターと面談が行われ、どのような手術なのか、合併症、見え方、費用、割引について説明がありました。そこでレーシックと比較しながら説明を受け、そもそも私の角膜の厚さではレーシックはできないとの説明がありました。
手術費用については、事前に調べたホームページでは最低金額として40万円台と書いてあり、その程度の金額を想定していました。しかし、私の場合は乱視があること、近眼の程度が強かったこと、目の特性上レーザーを使用して切開創を作る必要があったことから、費用は当初予定の倍の88万円がかかるとの説明で、想定よりも高額だったため再考を余儀なくされました。
クリニックからはあまりにも高いので4万円の値引きをしてくれ、総額が84万円になるとのことでした。84万円のうちICLのレンズ代金は先払いしなければならず、この日に19万円の支払いが必要で、支払い後にキャンセルする場合には3万円の手数料がかかり、残りの16万円が返還されるとのことでした。仮に受けることをやめたとしても3万円の損で済むと考えて、支払っておいて、ゆっくり考えることにしました。
一通りの検査が終わり、最後に医師からの説明を受けましたが、その説明を受けるまでに40分以上待ちました。検査技師、コーディネーター、医師の説明は事務的でしたが納得できる説明でした。
ただ、レンズの注文の日程については不満がありました。
レンズは注文しても2~4ヶ月の間のいつ届くかわからないとのことでした。私は手術の日程を初回検査の3ヶ月後に自分が休みが取れることから、そこで予定していました。しかし、レンズが発注から4ヶ月後に届いた場合には、その日程では手術が受けられません。その場合には手術を今回は諦めることになるかもしれないと考えていました。結果論ではありますが、レンズの発注をしてから1週間でレンズができたとの連絡がありました。患者には届くまでの期間を長めに説明することが無難なのかもしれませんが、レンズが届くまでの期間の説明が2~4ヶ月というのは過剰で、不必要に不安を感じることになったと思いました。
- 医師の説明を受けるまで40分以上かかった
- 特殊なレンズなため届く期間が2~4ヵ月と過剰に言われた(実際は1週間だった)
手術当日(2024年11月13日)
手術室前
手術当日はクリニックに着いてから最終の眼圧などの検査を受け、残りの65万円の支払いを行いました。荷物をロッカーに預けて前室で待機します。前室では看護師が散瞳薬や抗菌薬を時間通りに点眼しに来ます。その途中で執刀医に目の診察と手術の流れの説明、手術中の注意点の説明を受けました。
一番大事な注意点として手術中に目を動かさないことと説明があり、「意識がある中でずっと動かさないでできるのだろうか」という不安はありましたが、「今まで手術受けた人もやってきたし、やるしかない」とも思いました。
医師の説明の後も再度散瞳薬などの点眼をし、目の局所麻酔の点眼を受け、手術室に呼ばれます。散瞳薬の影響で視界がぼやける中で看護師に手術室まで付き添われます。
手術室
手術室では手術台が二つあり、まず一つ目の台に上がりレーザーによってレンズを挿入するための切開創を両目に作ります。目の周りに目を開いたままにするための器具を載せ、それが輪になっていてそこに清潔な水を充満させ、レーザーを照射して目に切開創を作ります。その際の痛みはなく、麻酔はよく効いていてレンズを入れるのも痛くないだろうとの説明もあり、少し安心しました。時間としては両目合わせて5分程度でした。
その次に二台目の台に移動して目にレンズを入れます。顔にドレープをかけて目だけが出る状態にしてそのまま意識がある状態で手術が始まります。まず右目からレンズを入れます。レンズを入れている時は目が押されているような感覚と奥歯がなんとなく痛いような感覚でした。レンズを入れている時の見え方は薄い膜のようなものが見え、レンズの位置を調整されている時には万華鏡のような視界になり、調整が終わると手術台の白い光がぼんやりと見えるといった状況です。
手術を受けている時の心境は「とにかく早く終わってほしい。失明したらどうしよう。痛くはないけどこんな不快な感覚はもう味わいたくないな。目を動かしたら手術が失敗するからなんとか目を動かさないようにしなきゃ」といったことを考えながら一点を見続けて目が動かないように耐えていました。左目も同じような不快な感覚でしたが、無事に手術が終わりドレープが剥がされます。手術室に入室してから退室するまでの体感は20~25分でした。
手術後
散瞳薬の影響が残っており見えにくい状況で術後の観察室に案内され、40分ほど安静に過ごすように説明されます。少しリッチなソファーに座り、膝掛けも用意されていました。安静時間が終わり、目の確認が行われて問題なければ、術後の点眼など生活面の注意点の説明や保護メガネのサイズ選びを行います。それらが終了すると帰宅が許可されます。私は9時半から14時までの4時間半かかりました。
帰り道は散瞳薬の影響で看板などの文字は見えず、晴れているといつも以上に眩しく感じられ、一人で帰ることができるのか不安でしたが、乗り慣れた電車だったのでトラブルなく帰宅することができました。心配な方は家族の付き添いを依頼した方がいいと思います。帰りはなんとなく視力が改善して見える気もしますが、散瞳薬の影響が残っており、どの程度視力があるのかははっきりしません。
手術当日は3種類の点眼を1時間ごとに行わなければなりません。また、鎮痛剤の屯用の内服も渡され、目が押される感じがあったので私は内服し、不快感は軽減しました。
帰宅後は安静に過ごしました。入浴もシャワーで首から下のみの制限があり、私は頭髪を拭くシートを購入し洗髪の代わりにしました。寝る時は目をプラスチックの眼帯で覆い、それをテープで固定して寝ている時に目が圧迫されないようにして、気を遣いながら睡眠をとります。昼間に手術を受けたため夜には散瞳薬の効果も薄れてきて、ものがはっきりと見え始めます。
術後検査・診察
翌日(11月14日)
手術翌日の朝、目が覚めると視力が改善していることがわかります。明らかに今までとは違う綺麗な視界が広がっていることに感動します。しかし、左右で見比べてみると、右目の方が左目に比べてぼやけました。クリニックで視力検査をしますが、視力としても左が1.2右が0.7と視力に差がある状態でした。同じくらいになるようにレンズを作ってもらったはずなのにと思いながら、医師に視力の回復具合について尋ねると、まだ翌日なので1ヶ月くらいは様子見てくださいと説明されました。
また、術後しばらくは近くが見えにくい状態が続きました。日常生活でいうと爪切りが難しかったです。近くが見えにくい状態は徐々に改善し2週間後には問題なく見えました。
術翌日の具合としては、右目が充血していて痛みがありました。奥歯のあたりが痛いような感覚もありましたが、術直後よりは軽微な痛みであり屯用の内服などはしないで様子を見ました。
品川近視クリニックは術後の定期検診3年間は経過観察の追加費用はありません。
1週間後(11月18日)
術後1週間の検査は少し早めの11月18日に受けました。特に大きな問題はなく経過は順調でした。目の違和感もほとんどありません。
しかし、視力は左1.2、右0.7という状況は変わりませんでした。1ヶ月様子をみるようにと言われていましたが、1週間視力は変わらなかったため、きっと視力の改善はこれ以上は望めないのではないかと覚悟し始めていました。
80万円もの費用を払ったのにも関わらず、期待した通りの視力が出ていないことに対してやるせなく、苛立ちを覚えました。それと同時に眼鏡をかけて出ていた視力よりは見えているから受け入れるべきとも思い、複雑な心境でした。両目ともに1.2の視力がでていれば金額は多少高くても文句なく満足していたと思います。
1ヵ月後(12月12日)
1ヶ月後の検査は目の異常はなく経過は順調でした。しかし視力は変わらず、左1.2、右0.7で医師からもこの状態のままであろうとの説明でした。
残念な気持ちでしたが、自分の中でもそのような気がしていたので割とあっさり受け入れました。視力がうまくでなかった場合には一部返金があってもいいのではないかとも思いました。日常生活や日中の運転にはなんの問題もありませんが、夜間の運転には不安があったので、右目だけ度を入れた眼鏡を作ることにしました。
今後の通院やケア
長期的に考えて不安に感じていることとしては、最近行われるようになったばかりの手術のため、長期的な成績がどのようになるかわからないということです。また、現在は問題ありませんが、目の中に異物が入っていることには変わりないため、感染を起こす可能性が常にあると思っており、その際には再手術になるのか懸念しています。
仕事でもパソコン作業があることや日常でスマホなど近くを見るため視力が低下することにも不安を感じています。このような懸念事項を早期に発見するために年一回の定期検診に行く予定です。
【ICLのメリット】術後、視力はどこまで回復しましたか?どんなことがよかったですか?
ICL前の矯正視力は両目とも0.7でした。そこから左1.2、右0.7の裸眼の視力で日常生活は全く問題ありません。
手術後にはマスクを着用しながらも視界が眼鏡のように曇ることはなく、電車で眼鏡が曇っている人を見かけると視界が曇ることのないことの喜びを感じます。また、ランニングをしていますが、汗をかくと眼鏡が落ちてくるのですが、そういったストレスがなくランニングに集中できるようになりました。

手術前はどれくらい視力が上がると言われたの?



手術前の視力検査では1.0くらいと言われていたので右目だけ予想より少し視力の回復が低いです。
術後の説明では私には先天性の眼振があり、術前の視力検査が正確に測りきれていなかった可能性があるとのことでした。
逆に左目は思っていたよりも見えている状況です。
術後に購入したメガネは夜の運転の時だけで使っていて、日中の運転では使用していません。日常生活に置いては裸眼で全く不便はありません。
術後、ご家族や周囲の方の反応はどうでしたか?
入職以来ずっと眼鏡で過ごしてきたため、職場の人からは印象が変わり、驚かれました。職場の人も近視の人が多く、手術の方法や費用などに興味を持っている人が多くいました。家族からは「本当に見えるようになるんだね。すごいね」といった反応でした。
【ICLのデメリット】 ICLを受けたあと、不安に感じていることはありますか?
現在手術から4ヶ月経ちますが、目の違和感はありません。光輪視はありますが、慣れており、気になりません。手術したばかりの頃は特に近くを見る時のピントが合いにくかったです。不安は今後の長期的視力の推移や感染することはないのかという点です。
ICLの費用について、どう感じましたか?
私の使用したレンズはクリスタルでレンズの中では一番安価なものでしたがICLの手術はトータルで80万円かかりました。これまでの人生の中で使ったことのある最も高い金額でした。そのため、金額的に躊躇もありましたが、もともとは裸眼で過ごしたかったという思いがあり、長期的な視点で30年後、40年後のことを考えた時にICLの手術を受けた方が得なのではないか、生活の満足度が上がると考えて手術を受けました。欲をいうならもう少し費用が抑えられていれば、満足度はより高かったと思います。結果論ではありますが、右目の視力が思うほど改善していないことも満足度を下げる要因になりました。



病院に対して不満はある?



病院に対しては無事に手術が終わったこと、現在までに大きな合併症なく経過しているに満足しています。対応などに不満を感じる点はありません。
手術実績は病院選びの大きな要素と考えているので、もしもう一度ICLを受けるならやっぱり次も品川近視クリニックを選択する可能性が高いと思います。
ICLは医療費控除の対象
ICLは保険診療ではないけど、確定申告をすることで医療費控除を受けられるため、自己負担は当初聞いていた額より下がりました。還付額は家族構成や収入によって個別ケースですが、私の場合は10万円以上還付されました。
ただ、医療費控除を受けるとふるさと納税の上限額が下がってしまうことを気にしていなかったため、少額ですが本当の寄付をしてしまいました。これからICLを行い、医療費控除を受け、ふるさと納税をしている人は注意が必要だと思います。
ICL手術を検討している方へのアドバイスがあればお願いします。
ICLを行うと、見える世界は眼鏡の時と比べものにならないくらい綺麗です。決して安くはありませんが、人生の満足度を高めることができることは間違いありません。クリニックも費用もそれぞれですので、比較してよく話を聞いて納得のいく答えを導き出してほしいと思います。
費用面がやはりネックになりますが、医療費控除が活用できる可能性があることなど事前にしっかり調べておくことが大事だと思います。
術後は一時的にシャワーなど日常生活に制限が出るため、それを考慮して日程も決めた方がいいと思います。夏に洗髪ができないのは気になる方が多いのではないでしょうか。
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